11月11日(金)
第14〜15章
第14章
イサク、勤め先となる教会を訪れ、困難な現実に直面する。
イサクが訪れるとユ牧師が姉弟間の争いの仲介をしている。ユ牧師が、姉弟に対しては思いやり深く、イサクの尊敬を誘うのに、二人が帰ると現実的で冷ややかな態度になるのが興味深い。何が彼をそのように変容させるのか。
第15章
女たちの章。ソンジャとキョンヒの日常が描かれる。
二人はすぐに固い友情で結ばれる。その様子が女学生のようで微笑ましい。
ソンジャの日常は、市場に買い物に出かけ、食事を作り、家事を切り盛りするという点では故郷と変わらないけれど、今はキョンヒという楽しい仲間がいる。精肉店の主人は、日本人だが二人に優しい。彼も精肉という職業柄、日本人の中では蔑まれていることがさりげなく書かれる。これまでは、真面目で大人しいイメージしかなかったソンジャが、義姉と打ち解けるにつれてお茶目な面を見せる。また、子どものいない義姉を思いやす彼女に力強さを感じる。
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