2024年5月2日木曜日

身を切るエッセイ漫画 永田カビ『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』


作品の帯にはこう書かれている。

「高校卒業から10年間、息苦しさを感じて生きてきた日々。

そんな自分を解き放つために選んだ手段が、

「レズビアン風俗」で抱きしめられることだった――

自身を極限まで見つめ突破口を開いた、赤裸々すぎる実録マンガ。」

大学があわなくて中退して以来、アルバイト生活も苦しくて通えなくなり、引きこもっていた主人公(作者)は漫画家となる。しかし、その成功体験から得られた充足感も心の空洞を埋めることはなく、精神的にボロボロになっていく。そんな主人公は、どうしようもない寂しさや抱きしめられたいという気持ちを埋めるために、レズビアン風俗に行くことを思い立つ。その体験を綴るエッセイ漫画。

一言で言って「痛い」。主人公の気持ちが分かりすぎるから余計に。

誰かに優しく抱きしめられたい、親に認められたいという主人公の渇望は、昨日読んだ『自殺依存』に通じる。

どう考えても作者本人の経験だし、すごくしんどいことなのに、よく書いたと思う。

ホリエモンとの対談を聞くと、自分を切り売りするので精神的にボロボロになると語っている。それでも、売れること、読者に求められることは、生きる支えになるのかもしれない。また、読者としては、こういう体験を赤裸々に語ってもらえることで、自分だけではないのだと知れて救われる。でも、こういう私生活の痛い経験をさらす芸風は作者自身を蝕むと思うから、別の道が見つけられるといいなとも思う。

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