魚豊さんのことはゲンロンで知った。地動説を唱えた人々を描く『チ。』で有名になり、最近では陰謀論にはまった男性を描いた『ファクト』が話題になっているらしい。その題材のとんがり具合に興味をそそられる。と言いながら、なんとなく読むのを引き延ばしていたのだけれど、最近またゲンロンでの対談を見直していて衝動的に彼の作品を読みたくなった。
インタビューを読むと、ギャグ漫画でデビューしてストーリー漫画に移ったが、物語の骨格(三幕構造)を思いつくまでストーリー漫画が書けずに苦労し、その後連載を書くにあたってどのように構築してよいか分からず苦労したという話だった。その初連載が『ひゃくえむ。』